インナーチャイルドの涙。
こんにちは、みゆさんです。
インナーチャイルドの癒しの効果について書こうと思っているのですが、かなり前置きが長くなってしまいました。
こちらの記事は、前回の記事の続きになります。
幼いときからたくさんの傷を負ってきて、その傷が今の自分にかなりの影響を及ぼしていることは、痛いほど分かっていました。特に、「どんなときも自由に自分を表現する」ということを強烈にブロックする原因となっていることはよく分かっていました。
たくさんのワークの中で、子供の頃の傷が残っていますよ、と言われるたびに、胸がぎゅーっと締めつけられるような感覚がありました。きっとそれは、インナーチャイルドが私に送ってくれたサインだったのですが、しっかりと向き合う勇気が持てませんでした。
なぜなら、インナーチャイルドに向き合うということは、自分の心の痛みに向き合うということだからです。痛みに向き合うということは、そのときの痛みを思い出し、そのときの感覚を再体験するということにほかなりません。
あまりにもつらくて悲しくて封印した場面をまた思い出し、そのときの痛みを再体験するなんて・・・。勇気が持てずに、なんとなくいつも「また今度でいいかな」などと思って先延ばしにしてきました。
半年ほど前に、スクールでもインナーチャイルドのワークをやったのですが、今思うと、その時はまだインナーチャイルドを完全に癒すための心の準備ができていなかったような気がします。それに、いろんなワークの一環だったので、結構さらっと終わってしまいました(^^ゞ ガッツリ取り組む、という感じではなかったのです。
先日、ヒーラーのお友達とリーディングの練習をしていたとき、またしても「自己表現」に関する問題を指摘されました。これまで、少しずつではあるけれど、自分を表現することへの怖さや遠慮みたいなものを手放してきてはいました。でも、完全にもう大丈夫!と言える状態ではぜんぜんなかったのです。
リーディングでその問題を指摘される度に、「ああまたか」という気持ちになりました。そして、自分でも思っている以上に根深いのだということを突きつけられている気がして、いつも軽い絶望感を覚えました。結局、私はこの問題からは逃れられないのではないか、と。表現に対する恐怖心を完全に払拭することなど出来ないのではないのか、と。
そのとき、ヒーラーのお友達が、「インナーチャイルドにしっかり寄り添って、癒してあげてください。インナーチャイルドに話しかけるときは、心の中でするのではなくて、実際に声に出してみてください。」と、私のガイドからのメッセージを伝えてくれました。
それを聞いて、私は覚悟を決めて、きちんとインナーチャイルドに向きあおうと心から思いました。もうこれ以上無視できないぐらいに、自分の中でインナーチャイルドがもがいているのが分かったからです。
インナーチャイルドを癒すやり方は、いたってシンプルです。リラックスできる状態になり、軽く目を閉じて、傷を負っているインナーチャイルドに会いにいく、と意図をします。イメージの中で、つらかった場面や傷ついた場面が出てくるかもしれません。そして、そこにいるインナーチャイルドと話をするのです。
どんなふうに感じたのか、どうしてほしいのか、話を聞いてあげるのでも良いし、もし傷が深すぎてなかなか話してくれないような時には、こちらから一方的にかけてあげたい言葉をかけてあげれば良いと思います。
傷ついた幼い頃の自分の気持ちになって、どんな言葉をかけてもらいたかったのか、想像すれば良いでしょう。
私は、友人に言われたとおりに、実際に声に出してインナーチャイルドに話しかけました。
「つらかったよね。悲しかったよね。」と。
その短い言葉が終わらないうちから、私の中から涙があふれてしばらく止まりませんでした。それこそ、これまでそんな泣き方をしたことがないぐらいに、激しく慟哭しました。今までずっと押し込めてきた私の感情が、一気にあふれ出したのです。
私は泣きながら、一生懸命話しかけました。
「今まであなたのことを無視してきてごめんね。」と。
そして、ひたすら声をあげて泣き続けました。
私の中のインナーチャイルドは、やっと見つけてもらえたことに安堵したようで、それから甘えるようにしばらく泣き続けました。氷のように固まってしまっていた感情が、ようやく解けだしたかのようでした。
少し落ち着いてから、私は子供の頃の自分がかけてもらいたかった言葉をひたすらかけ続けました。
「あなたは一人じゃないんだよ。私がいつも一緒にいるからね。安心しても大丈夫だよ。誰もあなたのことを傷つけたりしないからね。誰もあなたを否定したりしないからね。私があなたを守るから大丈夫だよ。あなたのことが大好きだよ。あなたのことを愛してるよ。」と。
そんな言葉をくり返し言い続けました。どの言葉も私の中で大きく響き、その度に氷が熱い涙とともに解けていきました。
それからは、気づいた時にインナーチャイルドに話しかけ続けました。ちゃんと声に出して。ひとりごと言ってるみたいで、傍から見たら不気味かもしれませんが(^_^;)
でも、この“声に出す”ということの効果が素晴らしかったのです。
それまで、なんとなくインナーチャイルドと会話してきたときは、全部心の中で行っていました。だからなのか、そんなに激しく心を揺さぶられることもなかったし、癒された~!という感じもあまりなかったのです。正直なところ。
でも、実際に声に出すと、その音がめちゃめちゃハートに響いたのです。全部自分の中での出来事なのですが、まるでもう1人の自分が別にいて、その人とちゃんと会話をして、共感し合い、励まし合っているような気持ちになりました。
今の自分にとっても、インナーチャイルドにとっても、ずっしりとした実感がもたらされました。
そして、胃のあたりにある第3チャクラの感じが、今までとはちょっと変わっていることに気づきました。それまでは、なんとなくキュッとつままれるような感覚が常にあったのですが、インナーチャイルドとたくさん会話してからは、胃の重さを感じるようになったというか、ずっしりとしたもので満たされているような、そんな感覚になりました。
インナーチャイルドがいる場所は、たいていの場合、第3チャクラなのです。だから、傷ついたインナーチャイルドを抱えている人は、第3チャクラが健全でないことが多いのです。
私にとっては、大きな嬉しい変化となりました。
インナーチャイルドを癒し、実際に第3チャクラの調子が良くなると、なんとなく自分が自分であって良いのだ、という大前提のようなものを信じられるようになってきました。
結局、私自身が
「私はまわりから受け入れられない。何か表現したとしても必ず否定されて無視される。傷つかないためにも、私は自分を表現しない。」という信念をずっと持ち続けてきていたのです。自分で自分に「自由に自己表現する」ことを禁止してきていたのです。
そうせざるを得ないと思ってしまったインナーチャイルドの傷を癒して、私はやっと自分に許可を与えることができました。
心の傷が、そう簡単に完全に癒えるということはないと思います。だから、私はこれからもインナーチャイルドとたくさんの話をしながら、励まし合っていこうと思います。
「あなたが笑顔だと私はとっても嬉しい。だから、たくさん笑顔を見せてね。」